プログラム
リンクのあるタイトルは講演資料を閲覧することができます。

09:30     受付開始
09:50-10:00 開会挨拶 近藤昭彦1
10:00-10:30 ①Managing Environmental Risks to Food and Health Security in Asian Watersheds (嘉田良平2
10:30-11:00 ②Lessons of Eco-collapsed FUKUSHIMA(小林達明1
11:00-11:20 ③自然災害発災後の時間経過に伴う地域生活の課題(宮崎美砂子1
11:20-11:40 ④マーシャル諸島核実験被害に関するウェブデジタルアーカイブ構築(中原聖乃3
11:40-12:00 討論1
12:00-13:30   昼食
13:30-13:50 ⑤Co-designing TD Knowledge Action Projects, insights from the Future Earth Philippine Program(LAMBINO, Ria3
13:50-14:10 ⑥TD研究の心得:パターン・ランゲージを使った経験知の発掘と共有(大西有子3
14:10-14:30 ⑦オープンサイエンス時代のTD研究 (近藤康久3)
14:30-14:50 ⑧TD研究の心得:ステークホルダーの階層性と研究者の立ち位置(近藤昭彦1
14:50-15:00   討論2
15:00-15:30   休憩
15:30-15:50 ⑨Future Earthにおけるリモートセンシングの役割(加藤 顕1
15;50-16:10 ⑩航空レーザー測量データを使用した広域の人工林地位指数の推定-FE研究の基礎となる技術開発-(福地孝哉1・梅木 清1
16:10-16:30 ⑪環境と健康を考えた未来世代のための街づくり GISと疫学調査(鈴木規道1
16:30-17:00 総合討論
17:00-17:10 閉会挨拶 近藤康久3
18:00-20:00 懇親会(会場周辺にて)

1: 千葉大学
2: 四条畷学園大学(総合地球環境学研究所名誉教授)
3: 総合地球環境学研究所

千葉大学環境リモートセンシング研究センターと総合地球環境学研究所の共催による研究会「課題解決型研究を推進するための超学際のあり方に関する研究会~診断から治療へ~」が2020年2月21日に千葉大学松陰会館で開催されました。研究会の主な目的は、①課題解決型研究における課題とは何か、研究者と課題との関係はどうあるべきか、また②超学際(transdisciplinarity)とは何か、その実現のためにどのような態度が必要か、の2点にありました。新型コロナウィルスの影響で参加者は約20名となりましたが、ウィルスへの対応は近代文明社会における人の態度に関わる重要な観点でもありました。様々な超学際に対する取り組みの事例をご紹介頂き、大いに知的刺激を受けることができましたが、超学際についてはさらに議論を深める必要があります。科学と社会の関係性において社会が求めているもの、定常あるいは縮退社会における研究者の作法、等の考え方が提示されましたが、それ以前に課題の解決を目指した具体的な実践の中で研究者が悩みながら身につけていく態度であることも印象づけられました。この研究会は環境リモートセンシング研究センターのプログラム研究会としての位置づけもありますが、リモートセンシングは技術的課題であるとともに、見えたことの意味をどう理解するのか、という点に診療から治療へ進む道筋があるように思います。それは協働(SDGsのPartnership)によって達成できるものでもあります。(近藤昭彦)