第7回安全・安心・強靭な社会とOR研究部会

近藤講演資料

「災害」は私にとって研究課題というよりも教育課題です。地理学は人と自然の関係学でもあり、その立場から災害を観察すると、人と自然が分断されているところで災害は起こるといえるようです。自然のしくみを知り、その災いと恵みの両側面を理解した上で、自然と共生(ともいき)する方法を自らが考える、こういう姿勢を醸成することが教育目標です。自ら考えた結果、どう生きるか、どのような社会を目指すか、といった課題に到達します。その答えは各人各様ですが、様々な考え方の中で折り合いを見つける力も必要です。そのためには、視野を広くし、各人が関係性を持つ範囲として構成される“世界”を広げていくことが、一見迂遠なようで近道かもしれません。その達成の手段は教育であり、それが大学の重要な機能なのだと考えています。


開催日時:2014年11月28日(金) 15:30~18:10

会場:政策研究大学院大学 (東京都港区六本木7-22-1)

講演

(1)1530-1610「感染症疫学モデルと危機管理」 神藤 猛(千葉大学)
(2)1610-1810「災害と空間情報」 近藤昭彦(千葉大学CEReS・教授)