日本学術会議公開シンポジウム
「東日本大震災を教訓とした安全安心で持続可能な社会の形成に向けて」

「山村の広域放射能汚染と暮らしの回復・復興」の題目で講演を行いました。原発事故による放射能汚染により暮らしを奪われている地域があるという事実に、私たちはもっと敏感にならなければいけない。汚染された地域には住めない、というのは簡単。そこには、サイエンスはない、地域や人との関係性もない。自分とは関係のない国なるものが、良きに計らってくれるはず。自分は近代文明のメリットのみを享受して生きるのである、という主張は近代文明人としての態度だろうか。現場を大切にし、関係性を大切にしながら、サイエンスに基づき、未来に対する可能性を探り、そしてこの国のあり方を考えて行かなければならない。そんなことを原発事故は教えてくれている。

講演スライド


主 催 日本学術会議地球惑星科学委員会地球・人間圏分科会
協 賛 (公社)日本地球惑星科学連合、地理学連携機構
場 所 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34, 地下鉄千代田線乃木坂駅青山霊園出口)
申 込 事前の申込みは不要です。会場に直接おいでください

地球惑星科学委員会地球・人間圏分科会は提言(案)「東日本大震災を教訓とした 安全安心で持続可能な社会の形成に向けて」の発出を予定していま す。本シン ポジウムはこの提言(案)を社会に広く認知し、理解し、活かしていただくための 活動の一環です。次代を担う高校生にも関心を持ち、理解 してもらえるような わかりやすい内容を目指しています。具体的には、提言(案)で取り上げている地 震、津波、放射性物質の拡散、気象・気候の極端 現象、土地利用、災害に関す る教育・研究体制などの、社会の安全安心や持続可能性に係る主要なテーマにつ いて、現状と問題点、それらに対する提案 の趣旨と意義などを、具体的事例を 用いて紹介し、最後に総合討論の時間を設け、フロアとの間の相互理解と議論の 深化を図ります。多くの皆様のご来 場をお待ちしています。

プログラム

総合司会 春山成子(日本学術会議連携会員、三重大学大学院生物資源学研究科教授)

講  演

13:00-13:10 開会挨拶・趣旨説明
氷見山幸夫* (第三部会員、北海道教育大学教育学部教授)

13:10-13:30 低確率かつ甚大被害の地震発生予測と意思決定
平田直(日本学術会議連携会員、東京大学地震研究所教授)

13:30-13:50   東日本大震災の教訓-津波被害軽減へ向けて
佐竹健治(日本学術会議連携会員、東京大学地震研究所教授)

13:50-14:10 山村の広域放射能汚染と暮らしの回復・復興
近藤昭彦(千葉大学環境リモートセンシング研究セン ター教授)

14:10-14:30 極端な気象・気候現象による災害リスク増大への対応
鬼頭昭雄(日本学術会議連携会員、筑波大学生命環境系主幹研究員)

14:30-14:40 <休憩>

14:40-15:00 地球・人間圏分科会提言を原災地ふくしまの視点から読む
山川充夫(日本学術会議会員、帝京大学教授)

15:00-15:20安全安心で持続可能な土地利用に向けて、今なすべきこと
氷見山幸夫 (日本学術会議会員、北海道教育大学教育学部教授)

15:20-15:40   災害に対する理解の向上、教育、情報の共有と伝達
田中和広(日本学術会議連携会員、山口大学理事・副学長)

15:40-16:00 災害と地球環境問題にどう取り組むべきか―アジアにおけるフューチャー・アースの課題
安成哲三(日本学術会議会員、総合地球環境学研究所所長)

16:00-16:20  国民の災害レジリエンスを高めるための研究と教育のあり方
鈴木康弘(日本学術会議連携会員、名古屋大学減災連携研究センター教授)

16:20-16:30<休憩>

16:30-17:00 総合討論・閉会挨拶 碓井照子(日本学術会議会員、奈良大学名誉教授)