谷田武西戸神湧水調査第一回報告会
2010年6月26日(土)白井市保険福祉センターにおいて、これまでに二回行った湧水調査の結果を報告しました。
話題1:下総台地の成り立ちと水循環
氷期−間氷期サイクルにともなう海水準変動の停滞期に地形面ができます。白井地域の台地面は下総上位面(下末吉面)、下総下位面(武蔵野面)からなり、下総下位面は古鬼怒川の河岸段丘として形成されました。台地面は主に崩壊によって解析されていきますが、崩壊の要因として地下水が重要な役割を果たします。
地形図解析および湧水量(流量)観測により集水域の範囲を推定しました。湧水量による方法は日本における平均地下水涵養量が1mm/日との仮定に基づいて集水域の面積を決定しますが、この仮定は今後検討を加えなければなりません。矢田武西戸神の湧水は@ほぼ地形による流域界の範囲の地下水を集水している湧水、およびA地形の集水域より広い範囲から集水している湧水に分けられました。今後、検討をさらに深めるとともに、湧水保全のための方法について議論していく必要があるでしょう。
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