旭市、匝瑳市、東庄町、大利根土地改良区、干潟土地改良区による新川汚染防止対策協議会が主催する新川汚染防止推進大会で話をしました。ふるさとの川である新川が汚れてしまった。どうすれば良いか。汚染のメカニズムの理解、科学的な方法、道徳的な暮らし、こういったことも必要ですが、まずは川で遊ぼう、ということを提案します。ひとと川の関係性はいろいろです。ふるさとを流れる新川とひとの暮らしの関係を認識することにより、すべてがうまくいくのだ、という都合の良い話でした。川で遊べば、様々な関係性が見えてくる。自分との関係性もわかる。ふるさとの誇りを強化すれば、新川はだんだん良くなってくるでしょう。
参考リンク
追記
講演直前に1ページ追加しました。それは、印旛沼流域水循環健全化会議の第Ⅲ期行動計画の策定時にみんなで考えた2030年の印旛沼流域の姿です。スライド11枚目で<ふるさとの川-新川-の未来を想像してみよう>と書きましたが、ひとつの事例として紹介します(画像をクリックして拡大)。
印旛沼流域は西側は東京大都市圏に含まれますが、その周辺に良好な農村地域を残しています。世界に開かれた成田空港へも近く、都市と農村の両方の特徴を持っています。たくさんの人々が暮らす印旛沼流域ですが、“ふるさと”として誇りをもって暮らすことができる地域の姿をイラストで描いたものです。イラストの中には沼と関わるたくさんの人々がいますが、流域で行われている様々な取り組みも水循環を介して印旛沼とつながっています。流域が良くなれば、人が幸せになり、その過程で沼の水質も未来に改善されていくでしょう。それがいつかはまだわかりませんが、人、自然、社会の関係性を整える営みを続けていけば、以外と早く実現できるかも知れません。